精神保健

問題69

精神疾患患者の治療や社会復帰に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.社会生活技能訓練(SST)は、行動療法理論に基づいて行われる。
2.日常生活の管理は、患者は一任する。
3.長期入院治療後は保健所が介入しなければならない。
4.抗精神病薬は、総合失調症の症状があるときだけ服用する。
5.睡眠薬の内服は、病状を悪化させる。


答え:正解 1

1.○ 社会生活技能訓練は、認知行動療法と社会学習理論を基盤にした支援方法の一つです。
2.× 精神疾患患者に対する支援には日常生活の管理も含まれます。精神疾患患者は単独での社会生活には困難が伴う場合が多く、日常生活の支援は欠かせません。
3.× 長期入院後の退院を支援するために、2008(平成20)年度から行われている「精神障害者地域移行支援特別対策事業」は、2010年度からは未受診、受療中断等の精神障害者に対する支援も行う「精神障害者地域移行・地域定着支援事業」として実施されています。保健所は、地域移行支援を実施する地域体制整備コーディネーター及び地域移行推進員に対して、地域の社会資源等の地域移行のために必要となる情報や医療機関との連携に必要なノウハウ等を提供するとともに、医療機関への働きかけを行う際などにおいて必要な協力を行うとされています。介入ではありません。
4.× 抗精神病薬は、総合失調症に限らず、幅広い精神疾患に使用されています。
5.× 睡眠薬は、不眠、眠りが浅いといった症状の緩和に有効であり、医師の指示のもとに適切に服用すれば病状を悪化させるものではありません。

 

問題70

睡眠障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.睡眠障害の多くは遺伝性である。
2.早朝覚醒には、早い時期の就寝が有効である。
3.睡眠時無呼吸症候群は、やせ型の人に多い。
4.不眠症は、うつ病では見られない。
5.加齢に伴い、不眠症は増加する。


答え:正解 5

1.× 睡眠障害の多くが遺伝性とは明らかになっていません。
2.× 早朝覚醒には、さまざまな原因が考えられ、早い時期の就寝は、寝付かれない場合も多く有効とはいえません。
3.× 睡眠時無呼吸症候群の中でも、睡眠中の筋弛緩により舌根部や軟口蓋が下がって気道を閉塞することが原因となっている場合には、肥満者であることが多い。
4.× うつ病では、疲れているのに眠れない。一日中眠い、いつもよりかなり早く目覚めるといった症状が現れることが多いです。
5.○ 加齢に伴い睡眠が浅くなり、不眠症も増加する傾向がみられます。

 

問題71

アルツハイマー型認知症に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

1.意識障害がある。
2.知能障害がある。
3.見当識障害がある。
4.後天的障害がある。
5.認知症の原因として最多である。


答え:正解 1

1.× アルツハイマー型認知症の症状には、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下などがありますが、意識障害は含まれません。
2、3、4、5 ○ 認知症の原因疾患で最も多いのは、アルツハイマー型認知症であり、先天性の障害ではありません。

 

問題72

精神保健福祉制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.精神障害者の入院医療では、医療保護入院の形態が最も多い。
2.精神障害者の通院医療では、患者の自己負担は発生しない。
3.精神保健福祉センターは、精神保健福祉に関する複雑又は困難な相談を扱う。
4.保健所における精神保健福祉相談では、来所相談が最も多い。
5.精神障害は障害者自立支援法の対象となっていない。


答え:正解 3

1.× 精神障害者の入院医療では、医療保護入院よりも任意入院が多いです。
2.× 指定医療機関において、精神疾患の通院医療では、医療費の自己負担(原則1割)があります。
3.○ 精神保健福祉センターでは、精神保健福祉に関する複雑又は困難な相談が扱われます。
4.× 保健所における精神保健福祉相談では、来所よりも電話による相談が最も多くなっています。
5.×

★「障害者自立支援法」(2005(平成17)年に成立)は、精神障害者も含めて障害の種類にかかわら
ず、共通の制度により福祉サービスや公費負担医療を提供するものです。この法律は、改正により
2013(平成25)年からは、「障害者総合支援法(障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援す
るための法律)」に名称が変更されています。

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