医学一般

問題57

神経系とその機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.視床下部 - 記憶
2.延髄 - ホルモン分泌
3.下垂体 - 呼吸
4.脛骨神経 - 手指の知覚
5.自立神経 - 心拍数調節


答え:正解 5

1.× 視床下部には、自律神経機能や内分泌機能を制御する機能があるが、記憶をつかさどる機能はありません。
2.× 延髄には、循環や呼吸運動を制御する機能があり、生命の維持に重要な自律神経の中枢があります。ホルモン分泌とは関係ありません。
3.× 下垂体は、体の状態を維持、調節するさまざまなホルモンを分泌していますが、呼吸の働きには関与していません。
4.× 脛骨神経は、下腿以下の運動・知覚をつかさどる神経であり、手指の知覚には関与していません。
5.○ 自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、意思とは無関係に作用して、消火器・血管系・内分泌腺・生殖器などの不随意器官の機能を促進または抑制して調節する機能があります。心拍数の調節も含まれます。

 

問題58

次のうち、冠動脈硬化の4大危険因子として、誤っているものを1つ選びなさい。

1.高血圧
2.喫煙
3.飲酒
4.糖尿病
5.脂質異常症(高脂血症)


答え:正解 3

1、2、4、5 ○ 冠動脈硬化の4大危険因子には、高血圧、喫煙、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)が挙げられます。
3.× 飲酒は、冠動脈硬化の4大危険因子ではありませんが、動脈硬化の危険因子です。

 

問題59

胃潰瘍に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.痛みは空腹時に多い。
2.便に鮮血が混じる。
3.カンビロバクターが一因である。
4.腹痛は心窩部に多い。
5.手術療法が優先される。


答え:正解 4

1、2、3、5 × 胃潰瘍では、空腹時よりも、食後に痛みが起こりやすいです。便にどす黒い血が混ざることがあります。胃潰瘍の原因のほとんどはピロリ菌であり、カ ンピロバクターは関係ありません。治療に当たっては、ほとんどの場合、手術よりも薬による治療が行われています。
4.○ 胃潰瘍での腹痛は、みぞおち付近で起こることが多いです。

 

問題60

次のうち、肺結結核の症状としてまれなものを1つ選びなさい。

1.高熱
2.寝汗
3.全身倦怠感
4.やせ
5.咳嗽


答え:正解 1

1.○ 肺結核は、発熱の症状が伴うこともありますが、高熱になることはほとんどみられません。
2、3、4、5 × 肺結核は、結核菌が体内に入ることによって感染するが、発熱、咳、痰、易疲労感、食欲不振、寝汗などの症状が現れることが多いです。

 

問題61

高齢者に見られる排尿障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.腹圧性尿失禁は女性に多い。
2.薬剤による排尿障害はまれである。
3.男性では尿路の通過障害は少ない。
4.膀胱炎では、悪寒戦慄を伴う。
5.前立腺がんによるものは減少している。


答え:正解 1

1.○ 腹圧性尿失禁とは、咳やクシャミ、笑った時など、急に腹圧が高くなった時に尿が漏れてしまう状態のことであり、とくに中高年の女性に多くみられます。
2.× 疾患ではなく薬剤による排尿障害は、膀胱、尿道、前立腺に分泌する自律神経系に作用する薬剤によって起こるものです。
3.× 前立腺は弾性の生殖器であり、前立腺肥大による尿路通過障害は、男性でしばしば見られるものです。
4.× 悪寒戦慄は、急にがたがた震え出して、発熱がみられるような状態をいいますが、これは、筋肉を動かして体温を上げようとしている状態です。膀胱炎では、悪寒戦慄は起きないといえます。
5.× 日本では、前立腺がんは欧米に比べて罹患率が少なかったですが、近年急激に増えており、男性のがんの中でもその増加率は最も高くなっています。それに伴い前立腺がんによる排尿障害も増加傾向にあります。

 

問題62

甲状腺機能低下症の特徴的な症状に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.寝汗をかく。
2.活気がなくなる。
3.動悸がする。
4.夜、眠れなくなる。
5.体重が減る。


答え:正解 2

1、3、4、5 × 甲状腺は、新陳代謝を促進するホルモンを出すところであり、その機能が低下してホルモンが不足すると、元気がなくなり寒がりになる、元気がなくなり寒がりになる、むくみが起きやすくなる、便秘になる、白髪が増える、髪がぬける、声がしわがれてくる、疲れやすいなどの症状がみられます。新陳代謝が促進されないことから、寝汗をかくこともなく、体重が減少することもなく、眠れなくなることもありません。
2.○

 

問題63

院内・施設内感染の拡大防止に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の保菌者の居室では、履物を交換する。
2.ノロウイルス感染症患者の嘔吐物は、塩素系消毒剤で消毒する。
3.非結核性(否定型)抗酸菌感染症の患者は、除圧制御ができる部屋に収容する。
4.インフルエンザ患者には、高機能(N95タイプ)マスクを着用させる。
5.角化型(ノルウェー)疥癬患者は、個室管理しなくてもよい。


答え:正解 2

1.× メチシリン耐性黄色ブドウ球菌は菌自体の毒性は低く健常者への感染力は弱いので、履物を交換するまでの必要はありません。
2.○ ノロウイルスに対しては、塩素系消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムが有効です。アルコール系消毒は効果がありません。
3.× 非結核性抗酸菌症とは、結核菌と癩菌を除く非結核性抗酸菌による感染症のことであり、ヒトからヒトへ感染(伝染)はしないことから、除圧制御ができる部屋に収容する必要はありません。
4.× 高機能(N95タイプ)マスクは、主に、結核、SARSに対して使用されます。N95とは、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格です。
5.× 角化型(ノルウェー)疥癬は、感染力がきわめて強いことから、患者は個室管理が必要となります。

 

問題64

老人性難聴の特徴に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.突然発症する。
2.通常片側性である。
3.音量を上げると明瞭に聞き取れる。
4.低音域が特に聞き取りにくい。
5.有効な治療薬はない。


答え:正解 5

1.× 老人性難聴は加齢に伴い起こるものであり、突然発症するものではありません。
2.× 老人性難聴の症状は両側性であり、左右にあまり差がないのが特徴といえます。
3、4 × 老人性難聴では、音量を上げても音がひずんで聞こえ、言葉の聞き取り能力が低下します。また、高音域での聴力低下が顕著であり、聴力の低下は高音域から発生し、徐々に会話音域、低音域へと広がっていきます。
5.○ 老人性難聴には有効な治療薬はありません。

 

問題65

次のうち、高齢者に見られる血管の特徴として、誤っているものを1つ選びなさい。

1.血管壁の肥厚
2.血管壁の硬化
3.内腔の狭小化
4.カルシウムの沈着
5.弾性繊維の増加


答え:正解 5

1、2、3、4 ○ 高齢者の血管では、一般的に肥厚、硬化が起こるとともに弾力性がなくなるほか、コレステロールなどが沈着して血管の内腟が不規則に狭くなるなどの特徴があります。
5.× 高齢者では、男性線維の減少がみられます。

 

問題66

次のうち、廃用症候群として、誤っているものを1つ選びなさい。

1.静脈血栓症
2.骨粗鬆症
3.起立性低血圧
4.外反母趾
5.褥瘡


答え:正解 4

1、2、3、5 ○ 廃用症候群とは、安静状態が長期に続くことで起こる、心身のさまざまな機能低下等のことです。
4.× 外反母趾とは、足の親指が小指の方に曲がる症状であり、歩き方、履いている靴などが原因で起きるもので、廃用症候群とは無関係といえます。

 

問題67

「我が国の人口とその将来推計」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.全人口は、今後40年減少し続ける。
2.14歳以下の年少人口は、今後20年以内に増加に転じる。
3.15~64歳の生産年齢人口は、今後減少しない。
4.65歳以上の老年人口は、今度10年間は全人口の15%未満である。
5.65歳以上の老年人口が全人口に占める割合は、2025(平成37)年にピークを迎える。

(注)「我が国の人口とその将来推計」とは、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(出生中位(死亡中位)推計)」(平成18年12月推計)のことである。


答え:正解 1

1.○ 正しい。
2、3、4、5 × 国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」によれば、平成22(2010)年の日本の総人口は、1億2,806万人であったが、これ以後は、長期の人口減少課程に入り、平成42(2030)年には1億1,662万人になるとしています。また、15~64歳の生産年齢人口は、平成39(2027)年には7,000万人、平成63(2051)年には5,000万人を割り込むとみられます。65歳以上の老年人口は、平成32(2020)年には3,612万人へと増加し、その後は緩やかな増加期となりますが、平成45(2033)年に3,701万人となった後、平成54(2042)年には3,872万人でピークを迎えるとみられます。

 

問題68

難病対策に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.イタイイタイ病に対する研究体制の整備が契機になって「難病対策要綱」が定められた。
2.がんは「難病対策要綱」によって実施される対策の対象である。
3.特定疾患治療研究対象疾患については医療費の全額が公費で負担される。
4.地域保健法において、保健所の事業として難病対策が位置づけられている。
5.難病相談・支援センターが各市町村に整備されている。


答え:正解 4

1.× 「難病対策要綱」は、1972(昭和47)年に定められました。これは、スモンによる薬害病に対する研究体制の整備が契機となったものです。
2.× がんは難病対策要綱では対象の疾患とはなっていません。
3.× 特定疾患治療研究事業では、所得に応じて患者にも一部負担があります。
4.○ 事業の実施主体は都道府県ですが、申請受付などは保健所が行っています。法律には保健所の事業として「治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病により長期に療養を必要とする者の保健に関する事項」と定められています。
5.× 難病相談・支援センターは、平成15年度より各都道府県に各1ヵ所程度設置されていて、電話や面接による相談、患者会活動、医療相談、就労支援などを行っています。

 

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ