レクリエーション活動援助法

問題35

国際生活機能分類(ICF)の考え方に基づいたレクリエーション活動援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.現在行っているレクリエーション活動を重視すればよい。
2.「参加」は、地域行事への参加を促すことで達成できる。
3.レクリエーション活動を増やすためには、環境因子を整えればよい。
4.レクリエーション活動援助の目的は、身体能力の向上を目指すことである。
5.レクリエーション活動のニーズは、本人の生活歴や現在の生活状況から把握する。


答え:正解 5

1.× 現在行っているレクリエーションだけでなく、利用者のニーズや興味なども重視して幅広い観点から実施することが望ましいです。
2.× ICFにおける参加とは、社会や人生のさまざまな場面での関わりであり、参加を促すだけでは達成できません。参加を疎している要因を取り除くことが重要といえます。
3.× レクリエーション活動を増やすためには、活動のための環境因子はもちろん、相互に関連し合っている個人因子も整えなければなりません。
4.× レクリエーション活動援助の目的は、利用者の身体能力の向上だけでなく、QOLの向上が大切な目的です。
5.○ レクリエーション活動のニーズは、本人の生活歴や現在の生活状況など、利用者をアセスメントすることで把握します。

 

問題36

レクリエーション活動援助のプロセスに関する次の記述のうち、適切でないものを1つ選びなさい。

1.援助プロセスは、事前評価、計画策定、実施、評価で構成される。
2.事前評価では、日常性生活全般に対する欲求を探索する。
3.事前評価では、基礎生活、社会生活、余暇生活についてアセスメントを行う。
4.計画策定では、援助者の方針を優先させる。
5.実施では、計画に沿って援助者は利用者と直接的又は間接的にかかわる。


答え:正解 4

1.○ レクリエーション活動援助の援助プロセス(A-PIEプロセス)は、事前評価(Assessment)、計画策定(Planning)、実施(Implementation)、評価(Evaluation)の 順に構成されます。
2.○ レクリエーション活動援助の事前評価では、日常生活全般に対する欲求を探索します。
3.○ レクリエーション活動援助の事前評価では、基礎生活、社会生活、余暇生活についてアセスメントを行う必要があります。
4.× レクリエーション活動援助の計画策定では、援助者の行為を優先させるのではなく利用者の主体性を尊重しなければなりません。
5.○ レクリエーション活動援助の実施では、計画に沿って援助者は利用者と直接的又は間接的に関わることになります。

 

問題37

次のうち、レクリエーション活動援助を総合的に評価するに当たり、最も重視すべきものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1.援助者の実施満足度
2.時間的・経済的効率性
3.家族の満足度
4.利用者のQOL
5.利用者のADL


答え:正解 4

1、2、3 × レクリエーション活動援助の評価に当たっては、援助者や家族の実施満足度よりも利用者の実施満足度が評価されなければなりません。また、評価には、時間的・経済的効率性も含まれるが、最も重視すべきものではありません。
4.○ レクリエーション活動援助の評価に当たって最も重視すべきものは、利用者のQOL(生活の質)の向上と考えられます。QOL(Quality of Life)とは、「生活の質」のことであり、その人が人間らしく、満足して生活しているかどうかを評価する概念です。介護の目標においても、かつては機能回復に焦点が当てられていましたがQOLの向上を目標にすべきという考え方が主流となっています。
5.× ADL(Activities of Daily Living)とは、歩行、入浴、衣服の着脱、排泄などの日常生活動作のことです。ADL(日常生活動作)の回復・向上も重要ですが、最も重視されるべきものとはいえません。

 

(レクリエーション活動援助法・事例問題)

次の事例を読んで、問題38から問題40までについて答えなさい。

[事 例]
Nさん(72歳、女性、要介護3)は29歳で結婚、30歳で息子を主産直後に、夫を交通事故で亡くした。その後、市営住宅に移り息子と二人暮らしをしながら、工場で部品製造のパートで生計を立てた。そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむことだった。網膜色素変性症のため、50歳ごろから次第に視力低下が進み、60歳で全盲になり、仕事を辞めた。3年前、食欲不振、脱水の症状で体調を崩し、その後ぼんやりすることが多くなり、被の後始末や身の回りのことができなくなってきた。息子の縁談もまとまったが、「迷惑はかけられない」と1年前、養護盲老人ホームに入所。その後次第に息子の名前も分からなくなってきた。息子の訪問も疎遠になり、Nさんは家に帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きをするようになった。

 

問題38

次のうち、Nさんの状況から考えられるものとして最も適切なものを1つ選びなさい。
1.感染症
2.認知症
3.糖尿病
4.パーキンソン病
5.胃潰瘍


答え:正解 2

1、3、4、5 ×
2.○ Nさんは、火の始末や身の回りのことが出来なくなったほか、息子の名前が分からなくなってきており、選択肢の中では認知症が最も疑われます。

 

問題39

レクリエーション活動援助におけるNさんへの働きかけに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.庭に出て季節の野菜に触れるように勧める。

2.ジグソーパズルを勧める。
3.部品の組み立てを勧める。
4.クラシック音楽の鑑賞を勧める
5.息子の婚約者に会いに行くことを勧める。


答え:正解 1

1.○ Nさんの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることだったとあることから、庭に出て季節の野菜に触れるように勧めることは適切です。
2、3、4 × かつてのNさんの楽しみや、現在の状況からは、ジグソーパズルや部品の組み立て、クラシック音楽の鑑賞は適切といえません。
5.× Nさんは息子の名前も分からなくなっており、息子の婚約者と会っても良い効果は期待できないと思われます。

 

問題40

生活意欲の向上へ向けたNさんへの声かけに関する次の記述のうち、適切でないものを1つ選びなさい。

1.「買い物に行ってみませんか」
2.「息子さんを誕生会に招待してみませんか」
3.「カラオケで歌ってみませんか」
4.「散歩に出かけてみませんか」
5.「車いすに乗ってみませんか」


答え:正解 5

1、2、3、4 ○ いずれもNさんへの声かけとして適切といえます。
5.× Nさんは、夜間、一人でつたい歩きをしており、車いすの使用は適切ではありません。

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